生命宇宙の世界(7)

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みなさん、こんばんは。

今回は、生命というのは特別なものではない、
ということについて、ちょっと書いておこうと思います。

私たちはしばしば、生命はとても特別なもので、
他の物質物体とは何か異質なものである、と考えます。
殊に人間については、さらに特別な認識があるでしょう。

それはきっと、まず、私たちが人間という生命だから、ですね。

つまり、自分という存在は、
その自我自身にとっては他に換え難いものであり、
その種である人間、人類というのは、
やはり自分と同種のモノということで、
他とは一線を画する存在であるからだろうと思います。

昔から人間の考え方というのは、
常に自分の存在を中心としたものであり続けています。

まだ世界全体がよく分かっていなかった時代では、
自分たちの住んでいる場所や自分たちの存在が至高であり、
その為に、神は人格化され、地動説が唱えられ、
人以外の生物は下等である、と考えられてきた。

科学が発達し、およその世界が見えてきた今現在でも、
基本的にその根にある考え方は変わっていません。

やはり、人間とその命、生命は特別であり、
人間が生まれたこの地球は特別な星であり、
基本的に他の星に地球のような生命は宿っていないだろう、
という考え方がまだまだ強い。

当然、科学的な客観論として、
地球外生命の存在もある程度認識されてもいるし、
人間とそれ以外の物質、物体は、
基本的には同じ物質からできているものだと分かっています。

それでも、“人間1人の命は、地球1個より重い”という考え方に、
多くの人が同意するでしょう。
(その地球上に何人の人間が住んでいるのかという話は別。)

何故か。

これは、自分が、自分たちが人間であり、生命であるから、です。

当然ですね。

自己保存の方向性からして、生命自身が自分を特別である、
と認識することは合理的です。

そういう考え方でないと、
もし同じ原材料でできているものを全て同一視するなら、
人間もそのへんの生ゴミも同じだということになってしまいます。

それは認めがたい。
人間や生命というのは、単なる物体とは違うのだと思いたい。

おそらく、それが人の心のうちに潜在させている、
いわゆる「神」の領域だろうと思います。

そこを侵してしまったら、
おそらく、人間が人間で成立し得なくなってしまう、
もっと俗な言い方をするなら、
モラルや良識などろいうものが消滅してしまう。

だから、人間にとって人間は特別だし、
その基礎的な定義を与えている生命という概念は、
物体というより、何か特別なもの、霊的なものとして、
その「神」の位置に据えておく必要があるということでしょう。

おそらく、宗教的な思想は、
全部このあたりからの発展した思想だろうと思うんですがね。

それで、いいたいのかここからです。


人間は、とりあえず上記のような事情で、
人間や生命を特別なものとして認識しなければならない。

でも、そのようなことを度外視するなら、
結局、生命も、人間も、物体であり、物質であるということ。

ここで物体、物質といっているのは、
それらが、今の自然科学の分野で考えられている対象だから、
ということだけど、
もし、世の中を組成しているものが物体や物質などでなく、
また別な何かであるとするなら、
やはり変わらず、人間も生命もその何かである、ということ。

と、するなら、です。

逆に、世界やその森羅万象は生命でもある、といえるわけです。

もっといえば、人間が生命であるように、
宇宙も生命であるはずです。

何か人でないものを人格化する、という考え方は、
昔から人がやってきたことです。

世界全体を支配している絶対的なものを「神」と称して、
それを人の上に据えるというのは、
キリスト教やイスラム教など、西欧、中近東方面の考え方ですよね。
アフリカ、南米や東洋などでは、自然やモノには精霊が宿っていて、
それは人間のような精神を持っているのだとされてきました。

近年になって、地球は一個の生命であるという、
ラブロック博士のガイア仮説などというものもあったりしますが、
それは別段新しい考え方ではないですよね、ということ。

それを意識しなくても、今までだって人々は、
自然に何か精神や心のような要素をみようとしてきた文化があります。

ただ、存在の住み分けというか、ランク付けのようなものとして、
自分中心という基本概念があるために、
人間は、人間や生命は特別であると思わなければならない存在であり、
それによって、人とそれ以外は別である、
そういう分水嶺を意図せず確立してきたということだろうと思います。

さて、大分まとまらないのですが。

何が言いたいのかというと、人間がこの宇宙の中の存在であり、
その人間が生命と呼ばれるシステムであるとするのであれば、
それを包含している宇宙も同じシステムであるはずである、
ということ。

結局、ずっと私がいっていることと同じ結論ですが。

こういう話の順番で理解していけば、何となくでも、
“生命宇宙”なんて考え方も、その名前は飛んでる感じがするけど、
そんなに特別なものではないのだな、となるのではないかと。

そもそも、人間だって、こうしてこの宇宙の中に存在しているのだから、
その宇宙全体を組成しているものや法則や、
それ以外に何かあるとするならその何かで構成されているはず。

そんなことは言われなくても分かってるという話でしょうけど、
分かっていても、自然科学の視点で宇宙というものを考えるときに、
なかなか思い出さないことなのではないですか。

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