生命宇宙の世界(11)

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みなさん、こんばんは。

今回は、ライフスフィアの考え方で宇宙をみた場合に、
今までの宇宙観とどう違うのかについて考えていきます。

現在の宇宙論の大まかなシナリオは、
量子ゆらぎから宇宙の種が生まれ、それが急激に膨張し、
火の玉宇宙(ビッグバン)を経て、
現在のような姿の宇宙になったのだ、というもの。

最新のWMAP(背景放射観測衛星)の観測データの分析で、
宇宙の年齢は約137億歳であることが判明しています。

そして、宇宙はその137億年で完結しているのでなく、
今もなお進行形です。

ところで、進行形、とは、どういうことでしょうか。

それは、時間が過去から現在、そして未来へと流れており、
その流れに従って事象が原因から結果へ移り変わり、
その結果がまた新たな事象の原因となる、
この繰り返しが延々と続いている、ということでしょう。

このことは改めて説明するまでもなく、
私たちが過去を記憶していて、その上で現在を経験し、
それがまた過去の記憶となっていくことから、
この一方向的な流れを持って時間の経過と認識し、
これはまず何よりも先んじて認めるべき理である、
と感じているはずです。

実のところ、私たちの持っている“私”という認識は、
時系列の記憶と経験に由来するところが大きくて、
それがなければ、たった今この世に生まれた状態になり、
まず“私”ということすら認識することもできないでしょう。

これは宇宙自身も同様で、火の玉から始まり、
そこから表出した様々な事象を“経験”し、
それをいろいろな形で“記憶”しているからこそ、
現在の宇宙のアイデンティティがある、といえます。

“経験”とは、物理現象そのものであり、
“記憶”とは、宇宙背景放射であり、宇宙の大規模構造であり、
星や銀河であり、それを形成している物質や力、
そしてエネルギーや時空それ自体です。

その記憶を、私たち人間が観測によって見つけ出して、
その経験を探っているのが、現在の宇宙科学であるのですな。

そしてその記憶は、そのまま人の記憶としても残っていく。

人の記憶というのも、結局のところ、
私たちの脳の中で起こっている物理現象の結果です。

人はよく、自分たち人間というのは、
地球という閉鎖空間で誕生した特別な知的生物だと考えますが、
人を構成している物質というのは、
過去に宇宙空間で生成された星やチリの成れの果てです。

つまり、私たち人間という実体そのものも、
宇宙にとっては記憶の一部であるということになる。

記憶というのは、人の脳内でのみの現象と考えるのではなく、
宇宙全体の記憶もあるのだ、と考えた場合に、
私たちの記憶という現象(その原因を含んで)は、
宇宙の記憶自体を構成しているということになってくると。

即ち、私たち自身が宇宙の構成要素となっている、
ということです。

このことは、私たちをの身体を構成している事物についても、
同様のことがいえます。

私たちを構成している、炭素、水(水素と酸素)、鉄、
リン、カルシウム、マグネシウムなどの物質は、
さらに分解すると陽子や中性子、電子などの素粒子となり、
それらもさらに分解することが可能だとされています。

それらのモノや力たちは、
何も私たちの体を成立させようとしているわけではなく、
それぞれが持つ性質や機能に従って振舞っているだけです。
その結果として人間という生物が表象して、
その人間(の脳)では記憶なる現象も発現している。

それらの物質、素粒子、そしてさらにそれらを構成するブロックは、
相変わらず宇宙の構成要素です。

はっきりとした法則性はみえないのだけれど、
とにかく、何かの構成要素が別のものの構成要素になっていて、
それがどこまでも似たような構造になっていて、
同じような役割と属性と現象を伴っている、その連続である、
というような姿が、ここに漠然と感じることができませんか。

そして、その現象に“端”はないのであり、
構成要素が、自らの構成要素に帰ってくるような構造をあてると、
始まりと終わりの問題を心配しなくてもよくなります。

137億年前に宇宙が誕生した、というのは、
人間などの生物でいう誕生の時期であり、
それを生んだ母体は当然それより前からあるわけですね。

かつて、若き日のアインシュタインは、
マクスウェルの電磁方程式がその他の力にも適用できないか、
つまり、万有引力などに対しても同様にいえないだろうか、
と考えたそうです。

今の物理学では概ね4つの力(重力、電磁気力、強い力、弱い力)
というのが扱われていて、それにまつわる様々な等式で、
かなり共通する形が現れていることに気付きます。

例えば、中学校などの理科で習うあたりでいえば、
重力を表現する等式と、電磁気力を表現する等式は、
対象の2者の積を距離の2乗で割る(それに定数を乗じる)
という形をしている(アインシュタインの考えは妥当だった)。

こういう事実は、一見全く別々の事物や現象にみえるものでも、
それらの根幹にある真理は全て同じもの(こと)なのではないか、
ということを予想させるに十分です。

まず、そのような抽象的な部分をはっきりさせて、
それがどのように実体化しているのかという考え方が、
ライフスフィアの考え方の基本になってきます。

それを考える概念としてオブジェクト指向というのは、
話の入り口としてとても誂えやすかったのですね。

抽象概念というのは、
オブジェクト指向でいうところのクラスです。
そして、全てのクラスの基本クラスというのは、
暗黙にObjectクラス(型)というものが据えられます。
(C++もJavaも、他の言語もほぼ同等の基本クラスがあるはず。)

コンストラクタによって生成(実体化)することができ、
デストラクタによって破棄される(資源が環境に返される)。
その属性や機能は継承することができる。
さらに、別のクラスを自クラスのメンバとすることもできる。

その継承や包含の多大な組み合わせの可能性によって、
実現される属性や機能のバリエーションはほぼ無限に広がるけど、
結局その根元にあるのはObjectクラスなのです。

そのObjectクラスこそ、
前回のライフスフィアクラス“LS”となる!
(やっと話がここにもどってきた。)

そのオブジェクト指向では、
いわゆるAPS的な性質、円環的な構造ということも、
ある程度(概念として)は与えることができます。

つまり、その構成要素が自らの構成要素になる、
自分のメンバに自分のクラスを持つという構造。
これはC++でいうチェーン構造のようなものですが、
自らの中に自クラス(構造体)型のメンバを持つのですね。

C++の場合は、その実体(自体)を持つわけではなく、
その実体のポインタ(アドレス)を持っているわけですが、
(つまり、その居場所だけを知っていていつでも呼び出せる)
ライフスフィアでは、実体を持っている絵を想定しています。

さらに、自クラスを継承したクラスを基本クラスとして、
継承が循環するような構造も可能性として考えます。
(ここは、大抵のオブジェクト指向言語ではエラーになるはず。)

さてさて、エッシャーの騙し絵でも見ているような感覚。

実際、宇宙というのはそういうものだよ、
と、私はいいたいわけですが。
それでシンタックスエラーも実行エラーもないのだと。

つまり、そのようなことを記述できる言語が必要で、
今まさに実体化しているこの宇宙を逆コンパイルした場合に、
そのソースはどういう文脈で表現される(されている)のか、
ということを考えてみましょうという話なのです。

原因から結果へ流れているようにみえる時間、
そのように認識される諸々の現象(の性質、機能)は、
果たしてどのように記述されてくるのか。


ライフスフィアを旅する銀河鉄道の旅は、
さらに続くのであります。

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