1999年2月アーカイブ

格好良くなりたい、とは誰もが思う。さて、格好いい、とは一体どういうことなのか?男なら、背は高く顔もキムタクばり、頭も良ければいうことなし か。女なら、脚はスラリと長く肌もすべすべ、料理なども万能であれば憧れの的。そんなものも、最近の科学テクノロジーをもってすれば不可能ではなくなって いる。

遺伝子工学が世間で取りざたされ始めたのは、試験管ベビーの技術が確立され始めたころだったか、以来、人間は、古来からの神に似せられた高等種とし ての立場の影は限りなく薄くなってきている。天からの授かり物だったはずの命は、今では人の手で選択的に「造る」ことができるのだ。そして、その性別や形 態までも、遺伝子操作によって操作できる日も、そう遠い未来ではないという。魚も天然物と養殖物があるように、将来、人間も、天然物と人工物が現れるだろ うことは必須だ。そうなれば、みんながみんな「格好いい」人間になっていくのかもしれない‥‥。

ここで考えるべきなのは、人の持つべき価値観だ。「格好いい」のだから、それに越したことはないと考えるのか、自然のままが一番いいと考えるのか。 これらは、どちらが正しいとはいえないことで、人によって捉え方も様々だ。私のように土に触れて育った人間は、やはり自然に生きた方がいい、と考えてしま うが、それが可能で、やったら好転することが見込まれるのならやった方がいい、と考えることも、至極当然の話だろう。

こうした傾向は、遺伝子工学などの分野に限らない。人の価値観そのものが、ここ数年で激変しているように感じている。タバコを吸うのは格好いい?金 髪は格好いい?車でスピード出すのは格好いい?鼻にピアスするのは格好いい?何が良くて何が悪いのか、そんなことさえ理解しづらい社会。未成年の若者がこ の社会の判断に戸惑うのも無理はない。まさにその人の価値観次第で、犯罪さえも良いものと考えてしまうような傾向は確かにある。

やはり私は、素朴な方がいい‥‥。

2014年3月

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